登山初心者の方に登山とは何たるかを解説します。登山における服装や装備などもわかりやすく解説。

2009年12月

登山用語を覚えよう~ら行

登山用語も数えたら限りなく多く、現在は死語と言われている単語も多数あります。

このサイトでは出来る限り、死語といわれているものを省き、実用的な単語を紹介しております。

どのような事でもそうだと思いますが、まず、頻度の高いものを理解し、そして頻度の低いものを少しずつ覚えていくのがもっとも効率がいいと思いますよ。

今回は「ら行」の単語を紹介します。

登山用語を覚えよう~わ行

登山用語の紹介もいよいよ「わ行」です。

人間の頭は記憶をすぐに忘れるように出来ているので、忘れた場合には何度も確認して覚えるようにしましょう。

それでは登山用語、「わ行」を紹介します。

単語名
意味
ワイドクラック 体の半分、または全身が入るくらいの大きさのクラック(岩の割れ目)。
分かれ 分岐点。道が二つに分かれるところ。
わかん 雪上を歩くとき靴が雪にもぐるのを防ぐために、靴に取り付ける楕円型の輪
渡瀬 川などの、歩いて渡れるような水深の浅いところ。
わらじ わらで作った履物。 沢登りで使う、地下足袋と併用して愛用している人もいる
わるば ルート上の険しいところ、通行が困難で危険な場所。

登山における歩行技術の基礎を身に着ける

登山は必要不可欠の荷物をザックに入れ、背負い、様々な地形を歩き、長い時間、様々な気候の変化を受けつつそれに対応しつつ、山を登っていく大変ハードなスポーツです。

登山では非常に体力の消耗が激しいことから、いかに疲れくく、安全に山に登っていくかが非常に重要になってきます。

そこで今回は安全な歩行の基礎技術について心得10箇条を説明します。

下記の表をしっかり確認して下さい。

 
登山・歩行技術の心得10箇条
登山の前にはかならずストレッチ体操をして体をほぐすこと
かかとを安定した場所に置き、靴底をできるだけ水平になるよう足場を選ぶこと
歩幅を小さく、足の運びを垂直になるよう足場を選びながら歩くこと
急な登り、下りは少し足を開いて、体も左右にシフトしながら歩くこと
大きな石がごろごろ露出した登山道では出来るだけ体の上下動のない足の運びに気を使うこと
歩行は自分のペースを守って、リズム感のある歩行を心掛けること
最初の休憩までに自分のペースをつかむこと
着衣の調整を随時しっかりと行うこと
ストックがある場合は 歩行の安定、リズム、推進力になりますので積極的に使うこと
登りはゆっくり、下りは丁寧に歩く こと

上手な水分のとり方

1wa.jpg疲労は水不足からくるということをご存知でしょうか。

エネルギーの消費が激しい、登山では大量の水分を失います。汗や呼吸することにより大量の汗が体から出て行くのです。

真剣に聞いて頂きたいのですが山での遭難や事故の多くは疲労が原因です。

そしてその疲労は水不足からきている事が多いという事実を覚えておいて下さい。

脱水症状はだるさ、頭痛、吐き気、などの症状を引き起こし、ひどくなると熱中症や尿毒症、循環器系にも障害がでます。

そこで上手な水分補給の仕方が非常に重要になってくるわけです。

水分は一度に大量に飲まず、少しずつ回数を増やして摂取するのがポイント。

なぜかというと水分を一度に大量に飲む場合は喉が乾いてから飲む場合ですよね。しかし喉が乾いてから飲むのでは身体の調整機能が間に合わないのです。したがって喉が乾く前に休憩ごとに早め早めに水分を摂取するのがコツなのです。

水分を補給する際に果物や甘いものを食べるのもいいことです。サラサラの血液の循環は疲労を防ぐ効果があるからです。


上手な呼吸法

1ox.jpg正しい呼吸法を憶えると登山もずっと楽になります。

歩行のペースは呼吸のとり方で自然にきまってくるものです。かりにどんなに丈夫な脚をもっていても、呼吸・循環機能に異常があるとすぐに息切れが激しくなり、そのうちに運動を中断することになります。

わかりやすくいえば私たちが通常、登り道で苦しくなり休むのは、脚力の疲れよりむしろ酸素不足によの息切れのための方が多いのです。

つまりたくさんの酸素を体内に取り込む必要があるわけです。しっかりと酸素を体内に取り込むコツはしっかりと吐くことにあります。

しっかりと息を吐けばあとは自然に酸素が入ってくるので、まずは意識してしっかりと吐くことをこころがけましょう。

上手な休憩の取り方

1hi1.JPG登山は体力の消耗が激しいスポーツですから効率良く休憩をとらなければなりません。

では一体上手な休憩なとり方とはどのようなものなのでしょうか。

人間の身体は負担と休養を一定のリズムでつくることにより、筋力を長もちさせ、更には精神もリラックスさせることができるということが科学的にもわかっています。このことから一定の間隔で休憩のリズムを作り、身体をやすめることが上手な休憩の取り方といえます。

一定の間隔で休憩を取るのではなく、無計画に少し登っては休憩し、また少し登っては休憩するといった方法は一番からだに疲労がたまります。

身体がきついのはしょうがないですが、その場合にはペースを落として歩きましょう。

時間的には最初は30分歩いて5分の休憩、そのあとは1時間歩いて10分の休憩がリズミカルに疲れを残さないで歩く上手な歩きと言えます。

そしてこの休憩中に水分や食べ物の補給、そしてストレッチをすることで疲労の回復に効果的なのです。

効率良く休憩を取り、そして疲労の回復することが登山においてはとても重要なことなのでしっかりと実践してみましょう。


バテナイ食事のとり方

1st.jpg体力に余裕がなければ安全で快適な登山はおこなうことができません。

体力は登山にとって必須条件なのです。ではどうすれば体力の維持ができるのでしょうか。

答えは簡単で、体力の維持に必要なことは栄養の補給とその取り方につきます。

では具体的にどのように栄養の補給とその取り方をするのか説明します。

まず休憩時には必ず水分やエネルギーの補給をしましょう。そして朝食は行動前に必ず食べるようにして下さい。

炭水化物は体力の基礎となる重要な栄養源という事をしっかりと意識しておきましょう。

また空腹のまま行動前にあめやチョコレートなどの糖分をとらないようにしましょう。血糖値が急に上がり、その後急に下がるので運動能力が阻害されます。糖分は筋力保持には大切な要素ですから、行動中に補給するよう、心がけましょう。

そして体力の維持の為には行動中でもエネルギーの補給をしながら歩くことが必要なので行動食を用意した方がいいです。

飴・キャンデー類や揚げセン類、チョコレート、ドライフルーツや乳製品などを用意するといいでしょう。

ザックを有効に利用する

1wei.jpgザックは登山装備の中でも非常に重要なものです。

体にフィットするザックは疲れを軽減して、担荷力も増します。常に身体にフィットするようにベルトの調整を怠らないようにしましょう。

パッキングについてのアドバイスですがパッキングのポイントは重心を上部に置く事です。つまり衣類などの軽いものはザックの下に入れて、食料、行動食、水筒などはすぐ取り出せる上部やサイドポケットに入れましょう。

そしてザックの重さについては常に意識しておきましょう。

ザックが重い事はかなりの負担になります。少しでも荷が軽くなるよう、常に考える事が大切です。

ケースによって異なりますが、一般的にザックの重さは6kg以内がベストといわれていますので目安にして快適な登山ができるようにしましょう。

日本の気候の特徴

1kikou.gif日本では狭い国土ながら、複雑な気象条件が生まれ、予報もむずかし側面を持っています。

それは国土が海でかこまれ、り、温暖で、山の多いことが理由として考えられます。

日本の気候と特徴を理解すればいざというときに役に立ちますので山の天気、気候の基礎知識を説明します。

・日本の気候の特徴

日本の気候の特徴を理解するにはまず日本を囲む太平洋と日本海についての理解が必要です

日本には大平洋と日本海という2つの大きな海を抱えています。この2つの大きな海からの上昇気流によって天候が左右されているのです。

天気は西から変わって行くいいますが、日本からの西は中国大陸、シベリア大陸、アジア大陸と大きな大陸が控えています。そこからの気圧が日本におしよせてくるわけですが、高気圧が、高気圧が日本をおおう場合は天気は晴に向かい、低気圧が近ずくと天気は崩れて来ます。

低気圧は日本海の海面からの湿った上昇気流を含み、雲を作り、雨を降らします。

冬は低気圧の通過後、大陸からの冷たい気団が日本に流れ込み、日本海の海水の上昇気流をたっぷり含み、山にぶつかり、上昇して上空で冷やされ、雪となって日本海側に雪を降らせます。

夏は大平洋高気圧が日本をおおっている場合は晴の暑い夏が続きます。

また大平洋高気圧の張り出しの強弱で気候は変化をします。張り出しが弱いと、大陸の冷たい高気圧が張り出して来て、冷夏の夏が形成されます。このような場合は大陸の低気圧も張り出し、雨の多い夏になります。

春と秋は大陸の高気圧と低気圧が交互に日本列島にかかり周期的に天気は変わって行きます。梅雨は梅雨前線あるいは温帯前線でこの時期は日本列島に居座り、湿った海水の上昇気流とモンスーン地帯の湿った空気をジェット気流が運び、日本列島に大量の雨を降らします。

以上のことは中学生くらいに学校でならいましたよね。しかしながらこの程度の知識でも知っているのと知らないのでは大きな違いがあるのです。


山の天気に固有の特性

2ten.jpg山の天気は平地の天気とは違います、標高、標高、地形の複雑さ、気温、風などで平地とは全然違う気候になるのです。

なぜこのようになるのか簡単に説明します。

大きな原因は三つありますので最初にこれを理解しましょう。


①気温の低下

②天候の変化
③寒冷前線と温暖前線の関係

①気温の低下ですが、山の気温は標高100m上がるごとに0,6度気温が下がります。天気は平地と同じであっても気温は全然違った、数値になります。そのため平地が晴れていれば、上昇気流が生じ、雲や霧が発生しやすい、状況になります。

そして②天候の変化。具体的には天候の回復の遅れと天候のくずれの早さを指します。平地では前線の通過後は比較的早い時点で天候が回復されるが、山ではその回復がかなり遅れ、場合によっては2,3日要することもあるます。また天気のくずれも、平地にくらべて早く訪れます。これは平地にくらべて山では前線がかなりの幅を持っているからです。

最後に③寒冷前線と温暖前線の関係ですが、前線とは暖気と寒気がぶつかりあっている所で、気団の争いは雨を降らせます。冷たい空気は重く、暖かい空気は軽く、二つの空気がぶつかると、暖かい空気は持ち上げられて雲を生み、雨を降らせる事になります。暖かい空気の強い所が温暖前線、冷たい空気が強いと寒冷前線、強さが同じ位の時は停滞前線としてしばらく日本列島に居座ります。この雲の高さによつて、雨の降る範囲、場所が決まって来ます。

このように山では様々なファクターに影響されて気候が変化するので平地とは異なる気候をみせるのです。



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