登山についての知識をおしえます

登山での病気

登山で注意すべき病気~高山病

1al.jpg高山病とは、低酸素状態に置かれたときに発生する症候群のことをいいます。

高山では空気が地上と比べて薄いため、2500m 以上の高山に登り酸欠状態に陥った場合に、さまざまな症状が現れるのです。

人の適応性によって症状もことなってくるのが特徴。
    
人の体は高所での低酸素に対して、心拍数と呼吸数を増やして順応しようとしますが、最初のうちは過呼吸による低炭酸ガス血症と体液のアルカリ化によって息切れ、脱力感、頭痛、吐き気、不眠などの症状が出ます。

人間は1日に1000m以上の高度を上げると順応出来ない事があります。

高山病の治療は安静と水分の摂取により順応を待つほかありませんがアスピリンなどの軽い鎮痛剤によって頭痛を抑えたり、酸素吸入によって症状を軽減させるのは順応に有効です。

高山病の予防対策としては水分の補給をしっかりとすること、過度の疲れをのこさないように努める事、心臓や肺への負担を軽くする歩き方をする事、高山の山小屋に着いてもすぐに寝ないように、高度に順応出来るよう散歩、軽い飲食などをして順応力を高める努力をするなどの方法があります。

登山で注意すべき病気~熱けいれん(熱痙攣)

1heat.jpg熱けいれん(熱痙攣)は大量の発汗後に水分だけを補給して、塩分やミネラルが不足した場合に発生すする熱中症の中の一つの病態です。

突然の不随意性有痛性痙攣と硬直で生じます。体温は正常であることが多く、発汗が見られるのが特徴。


こむら返りといわれる筋肉のけいれんは、過度の筋肉の疲労と水分と塩分の補給アンバランスから来る熱けいれんの初期症状の一つです。治療法といたしましては休憩をして、けいれん筋のストレッチとマッサージを行い、その後の行動に水分、塩分の補給に注意をします

熱けいれんの原因が塩分やミネラルの不足なので、その予防としても朝梅干しを食べて出発する、または筋肉に過度の疲労を感じたら早めに水分と塩分の摂取をするなどの対応が必要です。また筋肉に疲労を蓄積させないように歩き方などを工夫しなければなりません。

登山で注意すべき病気~日射病

1suns.jpg登山において、高山では常に太陽の直射日光をさらされ、常に炎天下の行動となります。

そのため頭部の露出部に直射日光があたり、脱水と相まって日射病を引き起こします。

顔は青白く大量の汗が出、皮膚は冷たくじっとりとした感じになります。
    
治療法といたしましては涼しい場所で頭を低くして休ませ、塩分と糖分を含む冷たい飲み物を15分おきくらいに飲ませます。体温は上がっていないのであまり冷やす必要はなく、汗を拭いて、少し風を送ってやる程度で充分です。

日射病の予防はには下記の三点を意識してください。
①炎天下での帽子の着用
②どれだけ暑くても長袖のシャツと長ズボンを着用して、肌の露出を少なくします。
③随時しっかりと適切な水分補給をする(のどが渇く前に飲む事が大切です)

日射病の段階でストップすればいいのですが、このまま日射病のまま放置すると熱疲労や熱射病になってしまいます。この段階に至ると医者に観てもらう必要があるので、十分注意しましょう。


登山で注意すべき病気~凍傷

1fro.jpg登山においてもっとも注意しなければならに疾患として凍傷が挙げられます。

冬山の登山では気温が低い事から常に凍傷を意識して行動する必要があります。

凍傷は、氷点以下の温度で生体の組織が凍結して、皮膚ならびに深部組織が傷害されます。0℃以下の寒冷に一定時間以上さらされた時大部分の人に発生します。

一般的に凍傷は皮膚の変色に加え、灼熱感やうずくような感覚、部分的・全体的なしびれ感、そして時に激しい痛みを伴います(第1度)。もし治療が行われないと凍傷に冒された皮膚は徐々に黒くなり、数時間後には水疱が生じます(第2度)。患部や血管が高度に傷害されると壊疽が起こり(第3度)、最終的に切断が必要となることがある。程度が著しい場合は筋肉や骨にまで壊死が起きるのです(第4度)。

このように凍傷はとても怖い疾患なのでしっかりとした予防策が必要です。

一番の予防方法は、防寒対策をしっかりすることです。

氷点下の状況で身体を外気に晒すことを避け、防寒性の高い衣類、手袋、帽子、フェイスマスクなどを着用しましょう。

また、濡れた状態に強風を受けると気温がそれほど低くなくても凍傷になりますので、防風対策と濡れた衣服・グローブなどは直ぐに交換しなければなりません。

また凍傷は足にでるケースが多いのですが、登山靴やアイゼン、スキーブーツの締め過ぎによる血行不良によるものが殆どですので、必要以上に締めないことと、休憩時には少しゆるめて指などを動かし、血行を良くしてください。

凍傷はしっかりと予防対策をすれば多くが未然に防ぐ事ができる疾患なので、予防策は万全にしてから登山するようにしましょう。

しかし凍傷になった場合はすぐさま安全な環境下に下山して、医師の支持にしたがって治療を受けるようにしましょう。自分でむやみに処置を行う事はなるべく避けた方がいいと思います。






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